はじめに
この記事は、testingOsaka Advent Calendar 2025の7日目の記事です。
なぜ「実行委員の行動規範」を作るのか?
いつもtestingOsakaの活動には、何人もの人に協力していただいています。
そして、仕方のないことですが、私を中心に回っているコミュニティでもあります。
このドキュメントを作成した背景には、コミュニティが特定の個人を中心に回ってしまうことへの危うさと、コミュニティが持続的に成長していくために「自律性」と「個人の権利の安全」を担保したいという強い思いがあって記述しました。
1. コミュニティの「危うさ」から「生成性」へ
コミュニティが大きくなってしまうと、時に、個人が本来持つべき自由な権利を侵犯していく危うさを感じています。
たとえば、昭和的な話だと、会社が交友関係や業務時間外の生活に口を出すなどですね。
これは、エンジニアコミュニティでも、「コミュニティへのコミットメント」という形で、誰もそんなこと思ってないのに、「なんとなく雰囲気」で義務感やプレッシャーを感じてしまうと思っています。
testingOsakaもコミュニティである以上、その危うさがあると感じています。
「Founderである私(筆者)の意思決定が中心になってしまうのではないか」
一方で、「私の手が離れたらコミュニティの存続自体が自己目的化しないか」という懸念です。
私は、testingOsakaを特定の個人に依存するコミュニティではなく、実行委員全員の発想と創造性によって常に新しい価値を生み出し、進化していく「生成的なコミュニティ」という立ち位置を明確にしたいと思いました。
この規範は、そのための土台となるものです。
2. testingOsakaの実行委員が大切にする3つのコアバリュー
今回提案した行動原則の中から、特にtestingOsakaの実行委員として大切にしたい価値観をサマライズしてご紹介します。
コアバリュー 1: 個人の幸福が最優先されること
実行委員としての活動は「義務」ではありません。
実行委員自身の生活、心身の健康、良い生き方を何よりも優先することを最重要原則とします。活動に無理が生じた場合は、誠実に休止・辞退の意思を伝えることを推奨します。
コアバリュー 2: 「やりますね」で自律する場であること
これはJaSST nanoの運営で「いいな」と思ったものを持ってきたものです。
他の実行委員に許可を求めるのではなく、「やりますね」の精神で、主体的に活動を開始する自由を推奨します。相互に過度な制約を設けず、行動の結果に対する相互フォローを重視する、自律的な場です。
コアバリュー 3: 無理に継続しない自由があること
コミュニティの存在自体を目的化しません。
testingOsakaの活動が意義を失ったと感じた場合や、活動の継続が過度な負担になった場合は、無理に存続させることなく、休止や終了を選択する自由を共通認識とします。
3. 今後の展開と定めている倫理的ルール
今回策定した行動原則には、上記のような自律的な価値観だけでなく、コミュニティの安全を守るための最低限の倫理的なルールも定めています。
具体的には、プライバシーの厳守、多様性の尊重、ハラスメントや差別の禁止といった、誰もが安心して参加できる場を維持するための責任を明記しています。
社会人として普通のことですよね。
この規範については、実行委員の皆さんとの最終的な擦り合わせを経て、外部へ公開することも検討しています。
いずれにせよ、この文書を通じて、testingOsakaがよりオープンで、より安全で、誰もが活き活きと活動できる場としたいと思っています。