はじめに
デブサミ関西2025に参加しませんでした。
間違いではないです。参加しませんでした。
運営の皆様、お誘いやご準備をいただいたにも関わらず、本当に申し訳ありませんでした。
そして結果として、動画放映という形で登壇を実現していただき、誠にありがとうございます。
これから、ことの経緯についてお話しします。
LTで不採択後、コミュニティLT枠でお誘いいただいた
今回、デブサミ関西では公募LTがありました。
Co-Creationに関連する内容ということで、「testingOsaka」の活動はテーマにぴったりだと思い、応募しました。
結果は残念ながら不採択となったのですが、後日、運営の方からコミュニティLTとして登壇しませんかという、ありがたいお誘いをいただきました。
スライドにも書いた通り、testingOsakaはデブサミ関西をきっかけとして始まったコミュニティです。
そんなご縁のあるイベントに登壇できることを、私は喜んでお受けしました。
登壇準備
準備期間中も、様々な点でお世話になりました。
- 事前の顔合わせミーティング
- 諸事情によるアイコンの変更
など、細やかにご対応いただきました。
今回のイラストも気合を入れてタスマニアデビ男に依頼し、たこ焼きをつくるランプの精と、海洋生物がCo-Creationしている様子を表紙にしました。
過去に使った資料も引用しつつ、Co-Creationを体現するLTとして仕上げました。
コミュニティLTでは、コミュニティが「何(What)」をやっているかではなく、「なぜ(Why)」やっているのかを重点的に話すことを意識しました。
それこそが、testingOsakaのあり方であり、デブサミに対する私なりの誠意だと思ったからです。
病に倒れる
デブサミ直前の三連休、月曜日の朝。体に違和感を覚えて目が覚めました。
喉が変です。
熱を測りました。
37.6°でした。
嫌な予感がしました。
Women In Agile Osakaで運営の方が「コロナに気をつけてね」とおっしゃっていたのが頭をよぎります。
世間ではまだコロナが流行っていましたし、もし陽性なら問答無用でイベント参加はできません。
しかし、発症後24時間は偽陰性が出やすいとも聞きます。歯がゆい気持ちで、とにかく水分をガブ飲みして寝るのでした。
決断
そして夜。熱は下がるどころか、むしろ上がっていました。
喉の違和感も増しています。
「これはコロナかもしれない」と直感しました。
同時に、たとえ検査結果が陰性であっても、「何かしらの症状が出ている以上、参加してはいけないな」という思いが強くなっていきました。
そこで私は、運営の方々への謝罪文を考え始めました。
どうしようかと何度かGeminiと会話するうちに、「録画を流すのはどうですか?」という提案がありました。
これは魅力的な提案ですが、イベント運営の経験があるからこそ、この提案に対して、運営の方々の負担が頭をよぎりました。
- 録画を流すこと自体が、イベント現地の雰囲気を壊してしまわないか?
- 録画を流す準備、特に音声まわりは手間がかかるだろうな…
- そもそも開催前日に動画を送りつけられても、ご迷惑だろうな…
ただ、一方でこうも思いました。
主催者の立場で、具合の悪い人に「動画を撮ってください」「リモートで登壇してください」なんて、口が裂けても言えないだろう、と。
この頃には、「明日にはさらに悪化するかもしれない」という懸念も持ち始めていました。
そして私自身、今回のLTはデブサミの、Co-CreationというテーマでtestingOsakaが発表することに大きな意味があると感じていました。
私は決意しました。
「病とともに作ろう」
病とともに動画を作る
熱は38°ありましたが、幸い喉の調子はまだマシな方でした。
そこで、以下の作戦を取ることにしました。
- 月曜日のうちに、万が一の事態に備えて動画を作っておく。
- 火曜日の時点で症状があれば、コロナの有無にかかわらず辞退する。
- 動画はあくまで代替案としてドライブに置き、放映するかどうかは運営の方の判断に完全に委ねる。
まず寝室から自分の部屋に移動するからタスマニアデビ男には気をつけてねと伝えました。
部屋は密封しました。
録画を開始します。
1回目、Google Meetで録画しましたが、撮り終えた後にPowerPoint自体に録画機能があることに気づきました。
まだ喉は大丈夫です。
2回目、「そういえば、これが放映されるなら何か言っておかないと」と思い立ち、「これが放映されているということは、私はこの場にいないということですね」と一言添えて再挑戦しました。しかし、操作をミスって最後のスライドの録画を消してしまいました。
ちょっと体も厳しくなってきました。
3回目、どうせならもっと楽しいことを言おうと、「これが放映されているということは、私は本当にコロナだったということですね!」とアドリブを入れました(結果的にこの情報は間違いでしたが)。
これでようやく完全な録画ができたので、ドライブに格納しました。
病は続くよ
火曜日の朝。熱はまだあり、喉の痛みも昨日よりひどくなっていました。
その時点で、運営の方に辞退の連絡と、もし代替案として活用いただけるようでしたら、という思いで動画のURLを添えてメールを送りました。
普通に考えると、前日準備で大変な中、しかも前夜祭もあるというタイミングで、本当にご迷惑な話だと思います。
ただ、運営の方からは「無事に上映できるよう最善を尽くします」と、信じられないほど力強い言葉をいただきました。
この返信メールが届いたのは当日の未明でした。
お忙しい中、夜通しご検討くださったのかと思うと、本当にありがたい気持ちでいっぱいでした。
病院での検査結果は、コロナやインフルエンザなど各種感染症は陰性でした。
しかし、咳の症状が出ていたこと、そして何より体調が万全でない状態で参加すべきではないと考えました。辞退せざるを得ないことに申し訳なさを感じつつも、この選択は妥当であると確信しており、そこに葛藤はありませんでした。
デブサミ関西当日
翌日。咳や喉の痛みの症状は残っていましたが熱は下がったので、私はフルリモートで仕事していました。
「デブサミ楽しそうだな〜」と思いながらXを眺めていると、あるポストが目に飛び込んできました。
testingOsaka、いきなり笑かしに来たw #devsumi #devsumiA pic.twitter.com/5Kc0U7zwN2
— ミツカワ (@mitsuriver) 2025年9月17日
写ってるやん!!!!!
と思いました。
当日の準備などでお忙しい中、本当に放映してくださったのかと、驚きとともに感動がこみ上げてきました。
そのとき私は狭く暗い部屋でE2Eテストのコードレビューのコメントを考えていたのですが、まるで自分の分身がデブサミ関西に参加しているような、不思議な感覚に包まれました。
まとめ
運営の皆様、発表をご覧になってくださった皆様、そして特に親身にご対応いただいた鍋島さんやイベント会社の方々に、心から感謝申し上げます。
今後もtestingOsakaをはじめとしたコミュニティ活動を通じて、関西のプロダクト開発がCo-Creationできるよう貢献していきたいと思います。
そして、デブサミ関西および翔泳社のいちファンとして、これからも応援し続けます。
本当に、本当にありがとうございました!