プロポーザル:自分が変化の起点となる〜強いQAエンジニアを演じる行動、そして葛藤

はじめに

以下のイベントに登壇します。

kinto-technologies.connpass.com

登壇するにあたって、何も情報なしで話すのに遠慮を感じたので、プロポーザルを書いてみようと思いました。

Overview

QAエンジニアがある一定のレベルになっていくと、テストの当事者だけでなく、プロダクト開発全体の改善を推進するための「変化の起点」となることが求められることがあります。

私はこれまで、どのようにしてその役割を担えばよいのか悩むことがありました。

本セッションでは、「やまずん」が、ある組織に30人目のQAエンジニアとして入社し、変革をもたらそうとした行動とその心中について語ります。

このトークでは、変化に必要な影響力を得るために、あえて「強いQAエンジニア」を“演じる”という覚悟に至った経緯を深掘りします。

「信頼のためのマインドセット」「テスターとしての実力」「期待以上の貢献」という3つの柱を軸に、そういった”つよつよQA像”を構築するために用いた具体的な戦略や行動を共有します。

思い返すと、その道は決して平坦ではありませんでした。今でも坂道の真っ最中ですし、今後ローションぬるぬる坂になることもあるかもしれません。

そして、変化の担い手として自らを位置づけることで生じる、内面的な葛藤、不安、そして周囲からのネガティブな視線についても率直に探求します。

変化を起こしたいと願いながらも、その一歩を踏み出せずにいるすべての人に届けたいと思います。

Outline/Structure of the Talk

  • 導入:なぜ「変化」を語るのか
    • 自己紹介(やまずん / バキバキQA / Dirty Tester)
    • 本セッションにおける「未来」の定義:固定されたゴールではなく、絶え間ない「適応」と「変化」の必要性
    • ゴール:強いQAの雰囲気の出し方と、それに伴う葛藤
  • 前提:私は「鉄砲玉」
    • 背景:様々な課題を解決するため、30人目のQAとして入社 
    • 気づき:自らの存在が現状否定であり、変化には「力」が必要だと感じた
    • 覚悟:「強いQAエンジニア」として振る舞う、“演じる”という選択 
  • 強いQAを演じるための「力の三本柱」
    • 第一の柱:信頼のためのマインドセット
      • 戦略
        • 徹底的にオープンであること
        • 越境すること
        • 協調すること
      • 葛藤:自ら危険地帯に飛び込むことで生じる、否定や阻害への不安との戦い
    • 第二の柱:テスターとしての実力
      • 戦略
        • テストを「エンジニアリング」として捉え、テストの透明性を確保する
        • トレンド(生成AIなど)を追いかけつつ、専門家としての「軸」を持つ
      • 葛藤:社外の権威(カンファレンスや書籍)と常に比較され、自身のスタンスを誠実に説明し続ける責任 
    • 第三の柱:期待以上の貢献
    • 戦略
      • 成果にコミットする
      • 決まっていない事を決める
      • 絶え間ないアウトプットを通して「正しいQA像」を印象付ける
    • 葛藤:「騒ぐのが得意なだけの人」と見なされ、不言実行を美徳とする価値観とのギャップ 
  • 結論:変化の先にあったものと、未来への問い
    • 結果:フォロワー(賛同者)が増え、組織が少しずつ変わり始めた
    • 新たな葛藤:「QAリード」という役割が意図せず権威となり、他のメンバーの意見を阻害してしまう可能性
    • 変化の起点となるには実績と信頼が不可欠であり、その過程で生じる葛藤と自覚的に向き合う必要がある
    • あなたはどう生きますか?

Learning Outcome

  • 自身が変化の起点となるために、つよつよQAとしての地位を確立するための具体的な行動のアイデア
  • その役割を担うことで生じる、葛藤や批判といった「副作用」を知る

Target Audience

  • 1人目QA
  • 2人目QA
  • 30人目QA
  • 自身の専門性を確立し、影響力を高めたいと考えているQAリードやいわゆるシニアQA
  • この人たちの周囲にいる人々

Prerequisites for Attendees

  • ソフトウェア開発について知っていること
  • スクラムなど、基本的なアジャイルの考えを知っていること
  • QAエンジニアの役割において、テストの担い手だけでなく、ソフトスキルが重要であるという考え方を受け入れられる柔軟なマインドを持っていること