※この記事は2021年6月に書いています。
先日、テスト設計コンテスト'21 U-30の部の予選成果物を提出しました。
テスト設計コンテストについて、詳しくは下記のページで
http://www.aster.or.jp/business/contest/rulebooku30.html
テスト設計コンテストに対する思い
テスト設計コンテストのことは、以後の文章では略してテスコンと呼びます。
テストエンジニアであるということは、「良いテストケースを作れるかどうか」と問われ続けることだと思っています。
現場のしがらみを抜きにした形で「良いテストケースを作れるかどうか」を客観的に示せるところは、私の観測範囲内では、テスコンしかありません。
2018年4月にテスト会社に入社して、2019年度、2020年度とテスコンに出場できるチャンスが巡ってきましたが、コンテスト自体が中止になったり、自分のチームの成果物に自信が持てないといった事情で、成果物を作成したものの、テスコンに出場するという形で世に出すことはできませんでした。
テスコンって難しい
テスコンの難しさテスコンはテスコンならではの難しさがあります。
例えば以下のようなものです。
- 顧客やテスト計画やテストマネジメントといった制約がない点
- テスト設計成果物の不完全さをテスト実行で有耶無耶にできない点
暗黙知化された制約、テスト実行への適用を根拠に、実務でやりがちな不完全なテスト設計成果物やテスト計画成果物を作ることの言い訳、逃げ道として使えません。
「テスコンに出場する価値は出場してみないとわからない」と言ってる人がいます。
そのとおりだと思います。
「現場の都合」という言い訳や逃げ道をなくした上で、
「本当に自分は良いテストケースが作れるのか?」を問われることは現場で培った自尊心を自己否定により傷つけるような苦痛を伴う行為だと思っています。
私が選択した「逃げ」
テスコンに出るということはある種リスクを背負います。
有識者の人の批判を元に、聞いている第三者から「この人は良いテストケースを作れない」と評価される可能性があります。
それはテストエンジニアとしての存在価値を疑われる危険性のある行為だと思っています。
だから私は、気がつけば「忙しい」「興味がない」「自信がない」という言い訳を並べていました。
それは何かのせいにして、本当は弱い自分自身から逃げ続けているだけでした。
そしては私は2020年のOPENクラスの予選を聴講しました。
そこで私は土俵にすら上がれていないことに気が付きました。
劣等感を克服できるのか
2021年、私はU30クラスで予選成果物を提出しました。
これはひとえにメンバーに助けられたからです。
私はこれによって劣等感を克服できるのでしょうか。
それは未来の私が決めることなのでした。
2024年の追記
テスト設計コンテストは敗北しました。
そして、私のキャリアに大きな影響も与えませんでした。
私のことは誰も気にしていないですし、私自身も気にすることはありませんでした。
一方で、「出場した」という結果を残せたことは私にとって大変有意義でした。
自分の逃げや言い訳を克服して、一歩を踏み出せたわけです。
活動自体には確かな学びがあったと思います。
なにより、私には「あのとき」が残りました。
私の人生にとって今後、どれくらい役に立つかはわからないです。
しかしながら「あのとき」として、私の中に刻み込まれる経験だと思ったのでした。